以前から、仕事やプライベートなどで使用できる一生モノの万年筆が欲しいと思っていて、ついに先日購入できました。
僕は仕事柄、メモや資料についてはパソコンでタイピングして作成しますが、仕事のアイデア書き出し時や図が必要な時は、まず紙にスケッチして大体の構成を決めてからExcelなどで表現するようにしています。
その際は、今まで使い捨てのボールペンを使用していましたが、インク交換ができて長く使用できるモノが欲しいと思ったことや、大事な契約などをする際に使用したいと思ったので、万年筆が欲しいと思っていました。
長く使用するとなると以下の条件を満たした万年筆が必要になるため、選んだ結果Pelikanのスーベレーン M400を今回購入したので紹介します。
長く使用するための条件
- 歴史の長いメーカーであり、定番の商品であること(不具合が発生した際に修理が行えるから)
- 作りがしっかりとしており、丈夫であること
お勧めポイント
- 手にフィットし、書き味が気持ち良い
- 定番商品だからこそ、安心して使用できる(壊れてもメーカーでの修理ができる)
- 一生モノとして使用できる
- 日ごろのメンテンナンスが簡単
気になるポイント
とくになし
仕様について
仕様については以下です。
仕様
- 本体:高級樹脂
- ペン先:14金ロジウム装飾
- サイズ:全長126mm×直径11.9mm
- ペン先:EF
合わせて購入したもの
インクも合わせて必要になるので、Pelikan純正の4001/76 ブラックを購入しました。
純正品以外も使用できますが、インク詰まりの原因になることや純正の定番モデルを使用してみたかったことから今回はPelikan純正品を選びました。
使用した感想
手に持った時のフィット感が良い
手に持った時のフィット感がよく、仕事へのモチベーションを上げてくれます。
今回購入したスーベレーンM400と一回り大きいM600との書き比べを行った際に、M600の方が握り心地やペンのバランスが良かったので、最初はM600を購入する予定でしたが、持ち運びを考えてコンパクトなM400にしました。
M400のキャップ収納時(軸寸法)は127mmと短いのでM600に比べるとバランスがとりにくいですが、キャップを軸につけることで149mmになり、ペンのバランスが格段によくなったので、M400を使用する際は、軸にキャプを付けての使用がお勧めです。
気持ち良い書き味
長時間使用していても、手が疲れにくいことや、筆記時に引っ掛かりがなく、滑らかなので、気持ちよく文字を書くことができます。
ペン先から出るインクの量についても常に一定なので、途中でにじんでしまったり、汚くなってしまう心配がない点についても気に入っているポイントです。
一生モノとして長く付き合っていける
なかなか壊れるものではありませんが、Pelikanは100年以上の歴史のあるメーカーで、アフター保障についても行っていることや、スーベレーン M400は発売されてから数十年の歴史があるので、町の文房具店でも場合によっては修理やメンテンナンスが可能です。
また、モデルによって使われているペン先の材質が異なりますが、M400のペン先には14金が使われており、材質的には数字の小さい方から「硬い→柔らかい」となるため、シリーズの中では硬めの書き味です。
モデルによるペン先の材質の違い
- M1000/1005:18金
- M800/805:18金
- M600/605:14金
- M400/405:14金
- M300:14金
また、高級な万年筆には金が含まれたものが使用される傾向があり、金はインクに含まれる硫酸や塩酸に強く腐食しにくいため、メンテンナンスをしながら長く使用できることも特徴です。
吸入式なのでインクの補充やメンテナンスが簡単
インクの補充には以下の3パターンがありますが、吸入式になるので軸の分解などは不要になり、そのままインクにペン先を入れる事で吸入できるので、インクの補充が簡単です。
また、メンテナンスについても定期的にコップに入れた水の中で、吸入と吐出しを繰り返すだけなので、分解する手間は掛かりません。
インクの補充方式
- 吸入式:直接万年筆をインクに入れて、吸入する方式
- カートリッジ式:専用のカードリッジを交換しながら使用する方式
- コンバーター式:軸からカードリッジを取り出して、インクを吸入して元に戻す方式
まとめ
最近は、iPadなどのタブレットでも専用のペンを使用することで文字が書けたりするので、紙に文字を書く習慣が減っていますが、まだまだ紙を使用した文化(契約書や申請書、手書きメモ)は、なくなっていないため、一本万年筆を持っておくとさまざまなシーンで使用できます。
万年筆はボールペンよりも寝かせた角度をつけて使用する必要があるため、慣れるまでに時間が掛かかることや、インクの注入やメンテンナンスなどに手間が掛かるので、使用する人を選びますが、そういったメンテンナンス過程も楽しめることも万年筆の魅力だと思います。