自分の使用しているiPad Pro 12.9インチやスマートフォンで使用しているUSB-PD対応の充電器が実際にどのくらいのワット数で充電ができているのかを調べるために、USB Type-C専用のテスターを今回購入しました。
いろいろと迷った結果、今回購入したのは、SATECHIから発売されている「TYPE-C POWER METER(ST-TCPM)」という商品です。
この記事では「TYPE-C POWER METER(ST-TCPM)」を選んだ理由や実際に使用した感想、計測結果などについて紹介します。
お勧めポイント
- 見た目がシンプルで美しい
- 難しい操作がいらない
- 測定結果が分かりやすい
- 価格もお手頃
気になるポイント
- 65Wまでしか測定できないため、利用者を選ぶ
テスターの使用用途
テスターの使用用途は主に以下になります。
使用用途
- 正しく充電できているかを調べるため
- 規格にあっていない不良品のUSB Type-Cケーブル・充電器を調べるため
- 性能を測定するため
仕様について
仕様については以下になります。
仕様
- ブランド:SATECHI
- 重量:18.1g
- サイズ:6.2×2cm
- 測定できるワット数:65W
- 測定可能な電圧: 4~30V
- 測定可能な電流:50mA~9.99A
TYPE-C POWER METER(ST-TCPM)を選んだ理由
この商品を選んだポイントについて紹介をします。
SATECHIというブランド
SATECHIは米国カリフォルニア、サンディエゴに本社を置くメーカで、PCの周辺機器(充電器やハブ)などをメインに取り扱っているメーカです。
日本でも販売されていてスタイリッシュで機能性が高い商品が多いため、以前から人気がありAppleの公式サイトでも取り扱われているブランドです。
USB Tyoe-Cのテスターは無名メーカの物を含めて様々なものが発売されていますが、測定した結果の正確性や信用性を考えてSATECHIの商品を選択しました。
価格のバランス
3500円前後で購入できます。
無名メーカーの物が2000円前後で販売されていることを考えると少し割高になってしまいますが、信頼や販売実績のあるメーカーであることを考えると妥当な金額だと思います。
シンプルでスタイリッシュ
なんといっても、見た目がシンプルでスタイリッシュです。
文字やブランド名などで、本体がゴチャゴチャしていないので気に入っています。
また、後半でも紹介をしますが表示結果がシンプルで見やすいことも購入を決めた理由です。
購入する際の注意ポイント
購入する際に注意するポイントは2つです。
65Wまでの測定しか対応していない
TYPE-C POWER METER(ST-TCPM)は65Wまでの測定しかできません。
例えばですがiPad ProやMacBook Pro 13インチで使用する充電器の電圧や電流の計測はできますが、MacBook Pro 15インチ・16インチで使用する充電器は65W以上の物を使用するので計測できません。
僕の場合は65Wまでの充電器しか使用しないため問題ないのですが、65W以上の充電器を使用する人は注意が必要です。
接続できる端子はUSB Type-Cのみ
計測ができるのは、USB Type-C端子のみになります。
そのため、スマートフォンやPC周辺機器でよく使用するmicro USB Type-BやUSB Type-Aには対応していないので注意が必要です。
各部の紹介
表はディスプレイの表示部分のみで、ロゴなどの装飾はなくシンプルです。
裏面には、ブランドロゴがあります。
シンプルな表記なのでカッコイイです。
計測結果
試しにですが、iPad Pro 12.9インチを購入した時に付属してきた純正の充電器と先日購入したANKERから発売されているPowerPort Atom III 45W Slimを使用して計測をしてみました。
※接続する機器はiPad Pro 12.9インチです。
計測内容は以下になります。
- ボルト(V)
- アンペア(A)
- ワット(W)
ワット(W)の求め方
ワット数(W)=ボルト(V)×アンペア(A)
PowerPort Atom III 45W Slimについては以下の記事で紹介をしています。
-
AnkerのPowerPort Atom III 45W Slimはモバイル用充電器として最適【レビュー】
先日、iPad pro12.9インチ用の充電器としてANKERから発売されているAnker PowerPort Atom III 45W Slimを購入したので紹介をします。 実際に1週間ほど使用して ...
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iPad Pro 12.9インチ純正充電器の計測
計測結果は以下になります。
純正の充電器が18Wまで対応なので、近い数値がでていると思います。
計測結果
- ボルト(V)=8.15V
- アンペア(A)=1.92A
- ワット(W)=8.15×1.92=15.648W
- 12mAhは充電を開始してからの給電量を表しています。
- [→]は電流の流れを表しています。
Anker PowerPort Atom III 45W Slimの計測
計測結果は以下になります。
約29Wなので純正の充電器よりも充電が早いことが分かります。
また、iPad Pro 12.9インチの対応ワット数が30W前後と言われているのでそれに近い数字が出ていることが分かます。
計測結果
- ボルト(V)=14V
- アンペア(A)=2.07A
- ワット(W)=14×2.07=28.98W
- 51mAhは充電を開始してからの給電量を表しています。
- [→]は電流の流れを表しています。
まとめ
テスターを使用することで、実際のどのくらいの電圧や電流で充電を行っているのかについて調べることができます。
また、電圧や電流を調べることができればワット数についても調べることができます。
充電速度が遅いなと感じ時や、新しいUSB充電器やケーブルを購入した時に性能を調べることができるので便利だなと思いました。
普段は中々使用する場面はありませんが、トラブルシュートをする際には必須になります。
様々なUSB Type-C用のテスターが発売されていますが、信頼性や表示の見やすさ、使いやすさを考えるとSATECHIから発売されている「TYPE-C POWER METER(ST-TCPM)」はおススメです。