仕事やプライベートでも、ワイヤレスイヤホンは僕にとって生活に欠かせないものになっています。
仕事では以下の記事でも紹介しているShokzの骨伝導イヤホン(OpenRun Pro)をメインで使用し、それ以外ではBOSEのQuietComfort Earbuds IIをメインで使用しています。
両者とも用途に合わせた使い方ができているため、とくに大きな不満はなく気に入って使用していましたが、今回Tranya様から「Nova ANC 完全ワイヤレスイヤホン」を使ってみないかとお声をかけていただき、実際に使用してみたら想像以上に良かったのでこの記事では紹介します。
普段使用しているイヤホンについては、以下の記事で紹介しています。
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お勧めポイント
- マルチポイント、ノイキャン、ワイヤレス充電が入っていて、1万円以下で購入できる(コスパが高い)
- コンパクト設計のため、持ち運びに邪魔にならない
- クリアな音を楽しむことができる
- 接続や操作のレスポンスが良いので、ストレスなく使用できる
気になるポイント
- 付属のUSB Type-Cケーブルが短いため、使いにくい(汎用品が使用できるので、使い勝手では困っていません)
- ノイズキャンセリング性能は他メーカのものと比較すると弱い(価格を考慮すれば、十分な性能があります)
- ケースが鏡面になっているため、指紋が目立つのでマット仕上げだと良かった
この記事は商品提供を受けて作成しています。
仕様について
仕様については以下です。
仕様
- 色:濃青色
- イヤホンタイプ:カナル型
- サイズ:横幅63mm×縦48mm×厚み26mm
- 重量:イヤホン単体(片耳) 4.65g /ケース込み44.4g
- チップセット:Qualcomm QCC3072
- 対応コーデック:aptX Adaptive(ハイレゾ相当)/SBC/AAC/LC3(対応予定)
- ドライバー:12mm
- 通話メイク:計6基マイク
- Bluetoothバージョン:Bluetooth 5.3
- Bluetoothプロファイル:A2DP、AVRCP、HSP、HFP
- 再生時間(ANCオフ):イヤホン単体約9時間/ケース込み約36時間
- 再生時間(ANCオン):イヤホン単体約6時間/ケース込み約24時間
- バッテリー容量:イヤホン45mAh/充電ケース400mAh
- 充電時間:イヤホン1.5時間/充電ケース1.5時間/ワイヤレス充電3.5時間 急速充電 対応(10分で2時間使用可能)
- 充電端子:USB Type-C
- 通信距離: ≥10メートル(障害物なし)
- ペアリング名:Tranya Nova
- アクティブノイズキャンセリン(ANC‐43dB)
- 防水:IPX5
- 外部音取り込み
- マルチポイント:最大2台同時接続可
- 通話ノイズリダクション(cVc8.0)
開封
同梱品については以下です。
同梱品
- イヤホン本体
- イヤーピース2ペア
- USB Type-Cケーブル
- 取扱説明書
使用前の事前作業
使用する前には、以下からTranyaのアプリをダウンロードして、ファームウェアのアップデートをします。
Novaを使用する際に、アプリがなくても使用できますが、本体ファームウェアのアップデートをすることで、機能追加や不具合の改善ができるため、アップデートします。
アップデート作業は簡単で、Bluetooth接続した状態でTranyaアプリを起動させ、「デバイス設定」から「ファームウェアバージョン」を選択し、最新バージョンの確認を行い画面指示に従いアップデートします。
使用した感想
サイズ感はコンパクトで良いけど、汚れは気になる
手に収まるサイズ感のため、ジャケットやデニムのポケットに入れて持ち運ぶことができます。
カバンを持たずにポケットに財布とスマホを入れて手ぶらで外出することが多いため、ポケットに入れても邪魔にならないサイズ感は気に入っているポイントです。
気になるポイント
ケースが鏡面仕上げになっているため、指紋や傷などが目立ちやすい
USB Type-Cケーブルで充電できる
イヤホンケース下部には、USB Type-Cの充電端子があるので、付属のケーブルまたは普段から使用しているUSB Type-Cケーブルを使用して充電可能です。
イヤホン下部には、ケースから充電するための接点があるため、通常のイヤホンと構造としては変わりませんが、ワイヤレス充電に対応しているので置くだけで充電可能です。
個人的にはワイヤレス充電よりはケーブルで充電した方が充電時間が短いメリットがありますが、置くだけで充電できる便利さを考えるとワイヤレス充電の方が好みです。
ワイヤレス充電は高価格帯のイヤホンについているイメージがありましたが、1万円以下で購入できる本製品でも使用できることについては驚いたポイントです。
付属のケーブルの長さが短いため、以下の記事でも紹介しているCIOのL字型ケーブルを使用して充電していますが、問題なく充電できているので、付属のケーブルが短くて使いくいと感じている方は、好みのUSB Type-Cケーブルへの交換がお勧めです。
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使い心地について
イヤホンを使用する上で重要な装着感ですが、Novaはスティック型を採用していることや片側わずか4.65g前後と軽量なため、圧迫感や装着時の不快感については、ほとんどありません。
また、イヤホンを耳に沿う形で装着できるため、フィット感も高いので運動をしていて、イヤホンが外れてしまったことは今のところなく、見た目の圧迫感も少なくて気に入っています。
形状的に汎用的なイヤーピースも使用可能だと思うので、遮音性や密着感を求めている方はウレタン素材等のイヤーピースを使用するカスタムも可能だと思います。
また、ケースからイヤホンを取り外した瞬間にあらかじめ接続しておいた機器にすぐにつながることや、マルチポイントにも対応しているため、ストレスなく使用できるので、使い勝手は高いです。
マルチポイントとは
Novaの場合、2台の機器と同時にBluetooth接続できます。動作の挙動としては最初の機器で再生していた方の音声が優先されるため、停止しない限り、後から再生する方法の機器で再生できないようになっています。
音質について
ダイナミックドライバーは12mmと比較的大きいものが搭載されていることや、Tranya独自のSonicMaxテクノロジー(音の鮮明さを向上させる)により、ドンシャリ系ではなく、少し柔らかめなクリアな音質のため、長時間使用していても耳が疲れにくいイヤホンです。
何か特徴がある音質ではありませんが、クリアに音を聞くことができるので日常使いには丁度良いと思います。
また、以下3つのモードが用意されているので、使用するシーンに合わせて切り替えながら使用することが可能ですが、通勤時の電車の中での使用がメインのため、アクティブノイズキャンセリング(ANC)を主に使用しています。
実際に使用した感想としては電車の走行音を低減してくれますが、他のイヤホンと比較してしまうと静音性能はそこまでは高くありません。(価格を考えると妥当だと思います。)
- アクティブノイズキャンセリングモード
- 外音取込モード
- ノーマルモード
通話ノイズリダクション(cVc8.0)については、普段からイヤホンを使用して通話することはないため、性能は分かりませんが、他の人のレビューなどをみると一般的な性能なようです。
アクティブノイズキャンセリングとは
イヤホンの装着状態やユーザーの耳の形状に合わせて、周りの騒音を自動的かつ継続的に微調整する機能
通話ノイズリダクションとは
通話相手に走行時の風切り音低減や、電車の走行音等を伝えないようにするための機能
アプリのUIがシンプルで分かりやすい
イヤホン本体をタップすることで、各種操作ができるため、ほとんどアプリを使用することはありませんが、以下の設定を変更するためには、専用のアプリが必要になります。
- ファームウェアのアップデート
- イコライザーの設定変更
- ボタン操作のカスタマイズ
アプリのUIについてはシンプルで分かりやすく、直観的な操作が可能なため、使い勝手はよいと思います。
とくにイコライザーについては、予めプリセットが用意されているため、専門的な知識や複雑な操作は不要で簡単に音域の出力を変更できます。
まとめ
Tranyaの「Nova ANC 完全ワイヤレスイヤホン」は、1万円以下で購入できる完全ワイヤレスイヤホンとしては完成度は高いと思います。
音質もよく、使いたい時にすぐに接続ができて、操作時のレスポンスが良いこと等、日常での使い勝手を考えた時に困ることはありませんでしたが1点気になることとしては、マルチポイントの仕様です。
再生している機器を停止しないと後から再生しようとした機器の再生ができないため、後から再生した機器の再生が始まったタイミングで再生中の機器の再生が停止して再生できる仕様だとさらに使い勝手は高くなると思うので、今後のアップデート等での改善に期待したいと思います。
アマゾン等のセールのタイミング次第では6000円台で購入できることもあるので、気になった方は試してみてください。